1. 有害物質を含むガスの冷却

　有害物質を含む高温ガス、たとえば焼却炉、ボイラーなどから排出するガスは、水分が不飽和であるため、水と直接接触させると、断熱的に等エンタルピー冷却させることが出来ます。この現象を巧みに利用し、当社の保有する断熱・耐蝕技術を駆使してタフなガス冷却塔を設計施工します。

　水分が飽和しているガスについては、循環水(液)とガスを接触させることにより顕熱冷却させます。この場合、循環水のエンタルピーを減少させるために、循環中で、冷却が必要です。

2. 水の冷却

　各種プロセスにおいて、冷却工程で、冷媒として水が多量に使われますが、とび冷媒として使用するためには、大気との熱のやりとりを効果的に行い、水温を下げる必要があります。

　そのようないわゆるクーリングタワーの設計施工を行います。市販の規格品冷水塔では、不都合な比較的高温水の冷却に適しています。

3. 溶液中の有害物質の放散除去

　排水、廃液中に存在するアンモニア、塩素ガス、亜硫酸ガス、炭酸ガスあるいは酸素を化学プロセス、環境および耐蝕の問題に関係して、放散させる(いわゆる液側支配の放散塔)を設計施工します。